『ことば・その周辺』その後

2006年1月23日から2007年10月30日までの FC2ブログ版『ことば・その周辺』の記事タイトルです。これ以降の記事は直接『ことば・その周辺』でご覧下さい。また、カテゴリー別のタイトル一覧は「カテゴリー別全記事インデックス」(FC2) で見られます。 2007.10…

三浦つとむ「意味とは何か、どこに存在するか」(3)

〔2007.03.28記〕 三浦つとむ「意味とは何か、どこに存在するか」(2)で引用したうちの後の方の二番目の段落で、ルフェーブルが「意味はあらゆる側面から他のものへわれわれを送りかえす。一方においては、過去へ、既得の知識へ、現在性へ、記憶へと、――他方…

三浦つとむ「意味とは何か、どこに存在するか」(2)

〔2007.03.27記〕〔03.28(注)他を追記〕 さて、言語学の分野では表現された言語(自然言語)の意味とは何かということについての定説が存在しない。つまり、意味論が確立されていない。その中では最近よく耳にするようになった認知意味論は三浦の関係意味論に…

三浦つとむ「意味とは何か、どこに存在するか」(1)

〔2007.03.22記〕〔03.23追記〕 『ことば・その周辺』というブログタイトルに関連する記事としては、最近(といっても2ヵ月も前の記事であるが)書いたのが「シニフィエについて」であり、その前が「言語と内言――言語の意味 」であった。この時期の私の関心は…

軌道修正

〔2007.03.17記〕 よきにつけ悪しきにつけ、一つのことに集中すると他のものが見えなくなってしまい、それ以外のものに対する注意力や関心が極端に低下してしまうというのが私の属性です。要するに一つのことに夢中になってしまうと他を省みることができない…

コマンドプロンプトで使用するフォント

〔2007.03.12記〕〔2007.03.12追記〕〔2007.03.15追記〕 『digitalbox(デジタルボックス)』(ハコさん)の「meiryoKeGothic のインストール・その後」という記事で、「"Associated DefaultFonts" の "AssocSystemFont" を "meiryoKeGothic.ttc" に、"FontPacka…

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終

〔2007.03.06記〕〔2007.03.11追記〕 「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(4)――番外」のコメントで takayukiさんが教えてくださった [FontSubstitutes] へのレジストリ追加によって、レジストリの追加・変更という方法で WindowsXP のシステムフォン…

メイリオのディセンダを変える

〔2007.02.28記〕〔2007.03.01追記(画像を追加)〕〔2007.03.04内容修正(手順を簡略化)〕 テンプレートとスタイルシートをいじってブログのデザインをすっきりした感じに変えたついでに本文に指定するフォントを MeiryoKe_Gothic(monospace) からメイリオ(san…

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(4)――番外

〔2007.02.19記〕〔2007.02.19追記〕〔2007.02.26追記〕 WindowsXP のシステム・フォントを変更する(3)の実験についての追記が長くなってしまいましたので、新しい記事(番外編)として続けます。追記というのは、つぎのような現象に関するものです。 フォント…

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(3)

〔2007.02.17記〕〔2007.02.18 追記(1)〜(3)〕〔2007.02.19 追記(4)〕 WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)のようにレジストリ値を変更・追加してシステムフォントを MeiryoKe にしても、一部のプログラムではビットマップフォント(MS UIGothic)で…

WinAmp の表示をメイリオ系にする

〔2007.02.13記〕〔2007.02.13追記〕 パソコンで音楽を聞くときに私はメディアプレイヤーと WinAmp とを使い分けています。とはいえ主に使っているのは WinAmp の方です。最新版の Winamp 5.32(WinAmp Modern) に日本語化キットを当てたものなのですが、やは…

JIS2004対応 MSゴシック・MS明朝

〔2007.02.09記〕 ご存じの方も多いでしょうが、メイリオは JIS2004対応フォントとして昨年発表されました。また、Windows Vista にはメイリオだけでなく JIS2004対応した MSゴシックと MS明朝および日本語 OpenTypeフォントが搭載されています。 それに引き…

Styler 1.401(2)――手軽で便利な Styler

〔2007.01.30記〕〔2007.02.07追記〕 Styler 1.401(2007/01/20)で Styler をご紹介してからずっと使い続けています。快適です。Windows Font Final(まいう〜さん)のところであらためてご紹介されていたuxtheme.dll パッチ当て(ハック)の方法(DesktopCustom…

シニフィエについて

〔2007.01.28記〕 ソシュール用語を再規定する試み(1)(2006/08/29) に対して takekiさんからいくつかコメントをいただいています。takekiさんはその中でシニフィエについて書いておられます。それにお応えするためにいろいろ考えたのですが、結局はシーニュ…

STC fontBROWSER

〔2007.01.23記〕 オンラインのブラウザ上で自分のマシンに登録されているフォントを手軽に確認できる "STC fontBROWSER 2.0" というのを見つけました。Preview Text に貼りつければ日本語の文章でも確認できます。フォントサイズも指定できるのでそれなりに…

Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー

〔2007.01.20記〕〔2007.01.26追記〕 「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足」(2007/01/14) に書いたように私は 「Windows XP」テーマや「Windows クラシック」テーマで使われている luna.msstyles, Classic.msstyles 以外の Visual Style(ス…

MeiryoKe_Console について

〔2007.01.16記〕 この記事はメイリオ系フォントについて(2)(2006/11/30) への補足です。 ふだん私は常用するエディタ上では TBゴシックR(13pt) というフォントを使っています。で、昨日気分転換のために MeiryoKe_Console(12pt) に変えてみたところ、上記記事…

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足

〔2007.01.14記〕〔01.15注を追記〕〔01.18追記〕〔02.12追記〕 WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)(2006/11/16) について、ある方からコメントをいただきました。この記事にある通りにレジストリを書き換え・追加してシステムフォントの変更がで…

南半球における月の満ち欠け

〔2007.01.13記〕〔01.15注を追加〕 更新をしばらく休んでいるときに、鏡像における左右反転という現象について(2006/08/23) に対して山本教仁(qog)さんという方からトラックバックを頂きました(1/7)。 "左右"という概念:南半球での月の満ち欠け(『デミウル…

邪馬「臺(台)」国

〔2007.01.12記〕 ようやく普段の日常に戻りました。年末年始の忙しい合間の短い時間はあまりむずかしいことを考える気が起こりませんで、少し頭を休めるつもりでネット上の「邪馬壹国・九州王朝」関係の記事を探して読んでいました。古田武彦の書物は5年く…

ClearType Tuner のコントラスト調整

〔2006.12.31記〕 "ClearType Tuner" では ClearType のオン・オフの切り替えもできます。この切り替え結果や変更した Contrast のセッティングなどは直ちにデスクトップに反映されます。したがって、実際にアプリケーションやブラウザ上でフォントがどのよ…

言語と内言――言語の意味

〔2006.12.23記〕 「連辞関係」から「価値」が生まれるというソシュールの主張がどういうものであるかがある程度はっきりしたので(ソシュールの「言語」――「言語単位」と「価値」)、以前書いた「内語」「内言・思考言語」の再規定(2006/10/23)という記事への…

ClearType Tuner

〔2006.12.21記・追記〕 メイリオや MeiryoKe のことをさんざん書きながら大事なことを書き忘れていました。 ClearType を有効にしてメイリオなどのフォントを使っている方はたくさんいるようで、画面をキャプチャーした画像をブログに載せているのをよく目…

“langue” と “langage”

〔2006.12.19記・追記〕 ネット検索をしていると、ときに面白いものや思いがけないものに出会うことがある。 昨日見つけたのは「翻訳論の出発点」(山岡洋一)というページである。そこには「資料1フランス語原著の日本語訳と英語訳」として、『一般言語学講…

ソシュールの「言語」――「言語単位」と「価値」

〔2006.12.17記〕〔12.22 内容を修正/追記〕 「言語 langue」から「言 parole」も「書 écriture」も切り離したソシュールの「言語」観察においては、言葉の厳密な意味における表現とその受容という視点はありえない。したがってソシュールは言語の表現過程も…

ソシュール「言語学」とは何か(まとめ)

〔2006.12.15記〕 いわゆる「ソシュール言語学」が一般に知られるようになったのは、F. Saussure “Cours de linguistic générale” (Ch. Bally(バイイ), Alb. Sechehaye(セシュエ) 編 1916) によるものだろう。日本における「ソシュール言語学」の流布は小林…

三浦つとむ「時枝誠記の言語過程説」(5)

〔2006.12.12記〕〔12.13追記〕 「時枝誠記の言語過程説」最後の論文を紹介する。 この論文の中で三浦は、話し手(書き手)と聞き手(読み手)それぞれが互いに観念的自己分裂による追体験を通して直接に互いに他のものになるという現象を「対立物の相互浸透」と…

三浦つとむ「漢字と振り仮名」

〔2006.12.10記〕 三浦つとむの論考は私たちにとってごく身近なものごとを取り上げるときにも、論理的で筋が通っている。そして経験を通して蓄積された普通の人々の直観を裏切らない論理の曇りのなさがその魅力の一つだと私は思う。しかし、その内容は深いの…

三浦つとむ「時枝誠記の言語過程説」(4)

〔2006.12.10記〕 以下に引用する三浦つとむの論文では観念的自己分裂について言及されている。観念的自己分裂論は言語過程説にとって根本的な柱となる理論であるから詳しくは三浦つとむの著書に当っていただきたい(『日本語はどういう言語か』(講談社学術文…

はランチャー化できる

〔2006.12.09記〕 [クイック起動]を極める(前編)というページを見てタスクバーにある [クイック起動] がシンプルな擬似ランチャーになる(正式にはフローティング・ツールバーというようですが)ことをはじめて知りました。この記事を参考にして、 [クイック起…