軌道修正

〔2007.03.17記〕

よきにつけ悪しきにつけ、一つのことに集中すると他のものが見えなくなってしまい、それ以外のものに対する注意力や関心が極端に低下してしまうというのが私の属性です。要するに一つのことに夢中になってしまうと他を省みることができないのですね。たとえば、ゲームモードに入ってしまうと、一ヵ月以上はそれにかかりっきりなります。つまり、日常生活の大半が観念的自己分裂によるその世界への移行状態になってしまうということでしょう。よくいえば、集中力があるわけですが、ものごとには二面性があるわけで、いいことばかりではありません。そのせいで、他の重要なものごとを忘れ去ってしまい、後で始末をつけるのに大変な苦労をするということもまれではないからです。

とはいえ他方では、気持を切り替えさえすれば他のものに集中できてしまうというこの性格はくよくよ悩むという煩わしさから私を容易に解放してくれるものでもあります。その意味では頭の切り替えの速いこの能天気な性分をとてもありがたいものだと私自身は思っています。

そんなわけで、ここ数ヶ月このブログはタイトルとはなんのつながりもないフォント関係の記事ばかりになっておりました。もうそろそろ関心を本来の「ことば・その周辺」に戻す頃合いではあります。ゲームとは違い、こちらの方はもっぱら自覚的・主体的に対象に取り組んでいかなければ書くこともままならないので軌道修正はそう簡単ではないと思いますが、リハビリでもするつもりで少しずつやっていきたいと思います。