邪馬「臺(台)」国

〔2007.01.12記〕

ようやく普段の日常に戻りました。年末年始の忙しい合間の短い時間はあまりむずかしいことを考える気が起こりませんで、少し頭を休めるつもりでネット上の「邪馬壹国・九州王朝」関係の記事を探して読んでいました。古田武彦の書物は5年くらい前までのものはたいてい読んでおりますので「邪馬壹国・九州王朝」については私自身の頭の中ではかなりの程度整理されていて、今更といった思いがありましたし、ネット上で読めるものはそう沢山はないという認識でいたのですが、最近は増えてきたようで、その中でいくつかおもしろいところを見つけました。というわけで、左のリンク集に下の二つを追加しました。

新しい歴史教科書(古代史)研究会(棟上寅七さん)

元ビジネスマンらしい歯切れの良さで諸家の古代史本を俎上に載せて(槍玉に上げて)、軽い口調で読みやすい読みものに仕立てています。その舞台裏をつづった棟上寅七の古代史本批評というブログもあります。

科学の目で見えてきた日本の古代(高柴昭さん)

自然科学の論理的な目で邪馬壹国論を語るところは見事です。持って回った牽強付会的な記述の多い古代史論が多い中で、一服の清涼剤のようなすっきりした語り口が気持がいい。