Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー

〔2007.01.20記〕〔2007.01.26追記

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足」(2007/01/14) に書いたように私は 「Windows XP」テーマや「Windows クラシック」テーマで使われている luna.msstyles, Classic.msstyles 以外の Visual Style(スキン)を使えるようにしてさまざまなフリーのスキンを利用しています。しかし XP お仕着せのスキン以外のものを使うためにはそれなりの手順を踏まなければなりません。どのような方法があるかはDesktopCustomize.com(ニュース - デスクトップカスタマイズ)の「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」に載っています。

私は「Desktop Styles」や「XpSkinNet」といったサイトを参考にして、このうちの「uxtheme.dllファイル,パッチ当て」という方法で他のスキンを使えるようにしました(無料でできるため)。特に後者は説明が丁寧で分かりやすく、書いてある通りにやればそんなに大変な作業ではありませんでした。とはいえ、システムファイルを置き換えるという過激な方法ですからそれなりの危険性をともないます。復元ポイントを作成してから慎重に作業を進めたことはいうまでもありません。しかし「XpSkinNet」は現在消滅してしまっていますし、前者は後者を参照する形で説明していますので、「uxtheme.dllファイル,パッチ当て」の方法を詳しく説明しているページは現在見つけることができない状態です。

ところが、検索していて「Windowsのテーマを変えてみる:VisualStyle」(shoxyuさん)という記事を見つけました。そこに「これはStylerというフリーのスキンチェンジャーです」とあります。実は Styler を使うのも一つの方法なのです。上記の「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」にも載っています。ただし、Styler はたしかシェアウェアだったはず、と思ってもう一度「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」で「Stylerの概要」を見てみると、「2006年5月のver1.4からFreewareになった」と書いてあります。たしかに「フリー」でした。

それではダウンロードしてみようかと思って「まずこれをDL」とある「これ」のリンク先を見ると公式サイトではありません。この方の私的な Webサイトです。というわけで、"Styler" で検索をかけて見つけたのが「Stylerってどう?」という2ちゃんねるのスレッドでした。そこで分かったことは、Styler の公式サイトは現在閉鎖され、サポートも打ち切られていること、そしてフリーの最新版は Styler 1.401 であり、それは現在もミラーページからダウンロードできるということでした。

ミラーページにあるダウンロードファイルは
 http://www7.plala.or.jp/ta2027/dl/Styler1401.zip または
 http://an3b9.hp.infoseek.co.jp/dl/Styler1401.zip
です。これを解凍して出てきた Styler1401.msi をダブルクリックすると Styler 1.401 がインストールされます。使用法等は DesktopCustomize.com の「Stylerの使い方」に載っていますのでそちらを参照してください。

インストールするとスタートアップに登録され、コンピュータを再起動すれば常駐してタスクトレイにアイコンが表示されますが、再起動するのが面倒なので「スタート→すべてのプログラム→Styler」で直接起動してみました。タスクトレイに表示されたアイコンを右クリックして「Stylerを表示」でウィンドウが開きます。下の画像は "Crystal Clear Aero" というスキンを選択して右クリックメニューから「3 ー … → Tahoma」を指定してクリックした後、ふたたび右クリックメニューを表示したところを示しています。

クリック後スキンが変更され、すでにタイトルバー(キャプション)やメニュー等が Tahoma とそれにフォントリンクした MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic に変わっています。「WindowsXP のシステム・フォントを変更する――補足」で触れた(1)〜(3)の部分は「その他の部分のフォント」に相当するようですが、これも Tahoma が指定されているようで Tahoma + MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic で表示されています。左の欄でそれぞれのフォントを MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic に変えて「変更を適用」すれば各部分が MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic になります。

というわけで各スキンがどんなフォントを使っているかが一目瞭然ですし、面倒な作業をせずとも「その他の部分のフォント」を含めてフォントおよびそのサイズの変更ができるのは有り難いです。ここで変更した内容は「画面のプロパティ」に直ちに反映されますので、[テーマ]タブで、適当な名前をつけて保存しておけば後で利用できます。ただし、「その他の部分のフォント」は「画面のプロパティ」には反映されませんので WindowsXP をつぎに起動したときは Styler で再指定する必要があります。つまり、Styler で設定した「その他の部分のフォント」は電源を切るまでの生命なのですね。〔コメントにも書きましたが、次のようにしておけばコンピュータを起動するたびにわざわざ再指定する必要はありません。[スタイル]→[フォント] で各部分のフォントやサイズ・アイコンのサイズを自分の気に入ったものに変えて、[常にこの設定を利用] にチェックを入れます。さらに [デスクトップ] の一番下にある [起動時にスタイルを適用する] をチェックします。こうしておけばコンピュータを起動すると、あらかじめ設定しておいたフォントを、スタートアップから起動した Styler が自動的に適用してくれます。もしスタートアップに登録していなくても、Styler を最初に起動した時にやはり自動的に設定が適用されます。――2007.01.26追記

スタートアップに登録されて、コンピュータを起動する度に常駐されるのが嫌ならスタートアップから削除して必要な都度起動するといった使い方もできます。その場合は [クイック起動] などに登録しておくとよいと思います。〔しかし、メモリーもさほど占有しないみたいなので上記のようにスタートアップに登録しておいた方が楽ですね――2007.01.26追記

Styler には他にも機能がありますが私の興味の範囲外ですので、詳しくは上記の「Stylerの使い方」や「Stylerってどう?」などを参考にして下さい(ClearType のオン・オフやコントラストの調整もできます)。

〔2007.03.19追記

この Styler は、手軽にまとめてさまざまな部分のフォントを変更できるという使い方ができ、かつ「画面のプロパティ」で変更できない部分のフォントの変更もできるので、WindowsXP デフォルトの luna.msstyles しか使わないという方にもお勧めできます。

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