WinAmp の表示をメイリオ系にする

〔2007.02.13記〕〔2007.02.13追記

パソコンで音楽を聞くときに私はメディアプレイヤーと WinAmp とを使い分けています。とはいえ主に使っているのは WinAmp の方です。最新版の Winamp 5.32(WinAmp Modern) に日本語化キットを当てたものなのですが、やはりフォントが気に入らない。これもメイリオ系の Meiryo_Ke で表示したいと思ったわけです。といっても WindowsXP のシステムフォントを変えるよりはずっと簡単(しかし WinAmp は設定できることが沢山ある上に説明の内容がよく分からないために試行錯誤の繰り返しでした。以下はその結果得られたものです。分かってしまえばあっけないほどのものでした)。しかも WinAmp Modern のフォント設定は他の WinAmp スキンにも適用されるので基本的にはスキンごとの設定は不要です。

まずは、メインウィンドウに表示される曲情報。ここの部分にはシステムフォントが使われていますが、Styler でフォント指定するだけでは不十分なようです。WinAmp の方でそれなりの設定をする必要があります。設定メニューの部分などには XP のスキンの「メニュー項目」で指定したフォントが使われますので、とりあえず Styler で MeiryoKe を設定しておきます。下のような設定がいいと思います。

“Styler_jg.png”

さて、WinAmp の設定です。メニューまたは右クリックメニューから [Option(オプション)]→[設定] のウィンドウを開きます。左側にある「スキン」の項目 [Modern Skins] を選び、右側の [Font Rendering]タブを開きます。そこの2段目の「代替フォント」で「スキンで代替フォントが定義されている場合、代替フォントを利用する」をチェックします(下の画像参照。他の設定も参考にしてみて下さい)。これでメインウインドウの曲名表示が MeiryKe_UIGothic に変わります。

設定1 → WinAmpModernMain.png

つぎはプレイリストやメディアライブラリで表示されるフォントを設定します。上と同じように [設定] のウィンドウを開き、左側の「General Preferences」の項目「プレイリスト」を選択します。そして右側の一番上の「プレイリストエディタ外観」の「使用フォント」で MeiryKe_UIGothic を指定します(下の画像参照)。これでプレイリストとメディアライブラリのフォントが MeiryKe_UIGothic に変わります(フォントサイズは好みの大きさにしてください)。この段階で Notifier のフォントも下のように変わっています。

設定1 → WinAmpModernPL.png
WinAmpModernML.png  “WinAmpModernNT.png”

ぬるぽ伝説』(tetsuyaさん)で紹介されていた(どういうわけかその記事はもうありませんが) Inter-Pol.By.RU AMP RC4 という VISTA 風味のスキンでの表示を載せておきます(このスキン、私のマシンでは重いです)。プレイリストとメディアライブラリのフォントは MeiryKe_PGothic に設定してあります。

WinAmp_RC4.png

さて、メディアプレーヤーも私の非力なノートブックでは重いのですが、WinAmp はもっと重いのですね。で、フォント設定をいろいろいじっているうちに [Option(オプション)]→[設定] のウィンドウ→[Modern Skins]→[General]タブにある「Timers Resolution」という設定に気がつきました。ここに「(補足: 小さな値を設定するとPCのパフォーマンスを落とすことになるでしょう)」とあります。そこで思い切ってこの値を最大の 250ms にしてみまたところかなり軽くなりました。上の Inter-Pol.By.RU AMP RC4もなんとか我慢できる程度にまで軽くなりましたので、とりあえずこの設定でしばらく続けてみようと思います。

なお、Winamp5.32と「Winamp5.32 日本語化キット」は両方とも「窓の杜-メディアプレイヤー」のページからダウンロードできます。

〔2007.02.13追記

どうも一筋縄ではいかないようです。実はこの記事を書く数日前に以前のように UXTheme Multi-Patcher でパッチを当てていました。そして、レジストリのフォントリンク部分([HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink])では、さらに Verdana 、Trebuchet MS、それに Lucida Grande に対して "meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" をリンクさせていたのでした。

それで、昨日「Verdana や Lucida Sans Unicode にわざわざ MeiryoKe をリンクしなくても勝手に日本語フォントとしてシステムフォントの MeiryoKe をリンクしてくれるのではないか」と考えて、Verdana 、Trebuchet MS、Lucida Grande、さらに Microsoft Sans Serif と Lucida Sans Unicode のフォントリンクを外してしまったのでした(レジストリを削除した)。その状態で今朝パソコンを起動して WinAmp で音楽を聞こうとしたところ、メインウィンドウで曲名の日本語部分が表示されません。英数字は表示されています。どうやら日本語部分は全部半角スペースに置き換えられているようです。そこで、「スキンで代替フォントが定義されている場合、代替フォントを利用する」のところのチェックを外したところ、今度はちゃんと日本語が表示されました。

つまりこの部分のチェックは不要だったらしいのです。それにしてもフォントリンクがこんなところに影響しているとは思いませんでした。そこで今度はレジストリのフォントリンクを、削除する前の状態に戻して再起動して調べることにしました。

起動直後、Styler でフォント指定をする前に WinAmp を開き「設定」を覗いてみます。下の画像のようになっていました。曲名の日本語部分もきちんと表示されています。

設定2-1

しかし不思議です。昨日分の [Font Rendering] の画像と見比べてください。昨日の画像ではビットマップであった部分がすべて True Type フォントになっています。 [Font Rendering] だけではありません。他の部分もすべてビットマップだったところが True Type で表示されています。なぜこうなるのか、理由が分かりません。レジストリは昨日の状態に戻しましたので、その条件は同じです。で、その原因になったものはすぐに分かりました。その状態で Styler でフォント指定をしたらどうなるか調べてみようと思って、Styler を起動しました(「起動時にスタイルを適用する」のチェックはしていません)。そこまでは何の変化もありません。しかし、「変更を適用」のボタンを押してフォント指定を行なったところ、変化が起こりました。昨日と同様にビットマップになってしまいました。曲名部分は大丈夫です。

というわけで、メインウィンドウの曲名部分については今日の [Font Rendering] の画像にあるようにすべてのチェックを外して [Winamp文字コードビットマップフォントのTrueType置き換え] 項目のフォントサイズの部分だけを適当な大きさにするだけでいいようです。置換フォントの部分はどうなっていても構わないようです(いろいろと変えてみましたが変化がありません)。要はすべてのチェックを外すことだったのですね。ちなみにフォントリンクを元通りにしましたので、[代替フォント] 項目の「スキンで代替フォントが定義されている場合、…」にチェックを入れても日本語表示は大丈夫でした(ただし、文字サイズがちょっと変わりました)。

理由はよく分かりませんが、結果がよければよしということにしておきましょう。レジストリのシステムフォント変更(特に [FontSubstitutes] の部分と、[SystemLink] の "Tahoma" の部分)が重要であるということは間違いないでしょうが…。


〔注記〕 システムフォントについては「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」等を参照して下さい。

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