意味

貨幣の使用価値

〔2006.09.30記・同日追記〕 本筋ではないが、秀さんが 「意義」と「価値」−−語の意味 (2006年09月29日) の中で「貨幣そのものに使用価値がな」いと書いておられたので、前稿において私は注記の形で「貨幣はいつでもどこでも他の商品と交換できるという使用…

ソシュール的な「語の意義」と「語の価値」

〔2006.09.29記・9.30修正〕 秀さんが 「意義」と「価値」−−語の意味 (2006年09月29日) というエントリーでソシュールのいう語の「意義」と「価値」について書いている。 『一般言語学講義』(p.162)でソシュールが「フランス語の mouton と英語の sheep とは…

〈対象→意識→表現〉過程における認識の発展

〔2006.09.14記〕 自分が書いたことを確認するために以前の稿を読み返していた。「認識・意識が言語にとらわれるということの意味」(2006/08/18) の次のところ(下に引用した部分)を読みながら、以前「ことば掲示板」で秀さんとソシュールについてやりとり…

ソシュール言語学には個別概念が存在している?

〔2006.09.09記・同日一部修正/追記・09.14追記〕 前稿「個別概念の介在する表現⇒受容過程」(2006/09/08)を書きながら私は『一般言語学講義』のあの有名な箇所(第II編第4章§1)を思い浮かべていた。ソシュールの後継者たちは、その部分を引用して「人間は…

個別概念の介在する表現⇒受容過程

〔特006.09.08記・同日表記変更・09.09追記〕 ネットで検索していて偶然「言語論的世界観と近代科学」というページを見つけた。「シニフィエ」についての説明はおかしいが、ソシュール言語学がどんなものかについての説明が簡潔にまとめられている。 しかし…

言語表現における概念の二重性と二種類の概念

〔2006.07.12記〕 現実・非現実におけるある対象をある人間(認識主体)が認識し、意識の内部で客体化したその認識内容や思考内容(観念ないし個別概念)を認識主体が言語として表現する場合には、それらの個別概念は言語規範に媒介されて二重化しており、ま…