2006-07-04から1日間の記事一覧

弁証法的なとらえ方

〔2006.07.04記〕 すべてのもの・存在は物質的なものも精神的なものも含めてその端初は「物自体」つまり、即自的な存在である。しかしそれはその内に運動(他のもの・存在と関連すること)を孕んだ存在であり、運動の最中においてはそれはもはや自体的な存在…

〔弁・抜〕人は多かれ少なかれ「観念論者」である

『フォイエルバッハ論』「二 観念論と唯物論」から 人間を動かすものはすべてその頭脳を通過しなければならないということは、どうしても避けることができない。飲み食いでさえそうであって、それは頭脳によって感じられた飢えと渇きにはじまり、同じく頭脳…

〔弁・抜〕物自体――『フォイエルバッハ論』から

『フォイエルバッハ論』「二 観念論と唯物論」から しかし思考と存在との関係という問題は、なおもう一つの側面をもっている。それは、われわれをとりかこんでいる世界についてのわれわれの思想は、この世界そのものとどんな関係にあるのか、われわれの思考…

〔弁・抜〕ディーツゲンの「事物自体」批判

『人間の頭脳活動の本質』「三 事物の本質」から 精神は一般的に、属性から実体へ、相対者から絶対者へ、仮象を越えて真理へ、事物「自体」へ到達しようと努力したが、その努力の結果、 実体は思想によって集められた属性の総計であること、従って、精神或は…