2006-06-30から1日間の記事一覧

存在と対象

〔2006.02.24記〕 存在と対象 「非対象的な存在とは一つの非存在である」(マルクス『経済学・哲学草稿』)。非対象的な存在とは非存在すなわち無である。あるものはその対象を俟(ま)ってはじめて存在となる。なぜなら対象の存在があるものの存在の証であり…

観念的自己分裂の位置づけ

〔2006.02.12記〕 認識論的にみた観念的自己分裂 「主観・客観と観念的自己分裂」で書いたように、観念的自己分裂という意識活動そのものは人間ならだれしも日常的にしかも絶えず頻繁に行なっているありふれた活動すなわち〈想像〉とか〈思考〉・〈移入〉な…