WindowsXP とメイリオ・フォント
〔2006.11.11記・11.13追記・11.20,21・画像追加〕
この稿の話題は、WindowsXP 環境で、かつ液晶ディスプレイを使用している人にしか関係のないものです。つまり、『濫觴(らんしょう)』掲示板の「Re:お久しぶりです。」で取り上げている話題――WindowsXPで採用された ClearType というフォントのスムージング機能と、それを有効活用するフォントの話題――です。
私が、WindowsXP・液晶ディスプレイ環境(VAIO NOTE)になったのはかなり前のことですが、ClearType のことを知ったのはほんの一年ほど前でした。それまで私のノートパソコンに表示されていたフォントは、ボディの細い「MS ゴシック(MS Pゴシック)」でした。NEC の PC-9801 の時代からパソコンのフォントとはそういうものだという認識でおりましたので、別に不満もなく当たり前のように購入した時にデフォルト設定されていた「MS ゴシック(MS Pゴシック)」をずっと使い続けていたわけです。
詳しい話は端折りますが、一年ほど前に VAIO には「TBゴシック」というフォントが入っていてそれを ClearType で液晶ディスプレイ上に表示させるととても読みやすいということを知りました。老眼で近眼の私にとってはこの太いボディのフォントはとても有り難いものでした。しかもインターネット環境で必要な条件――フォントサイズを少し小さめにしても可読性が落ちないこと――をこのフォントと CrearType は満たしてくれるものでもありました。
そして今年の10月になって、遅まきながら「メイリオ」フォントを手に入れることができたのでした。メイリオが Windows の次期バージョン Windows Vista のメインのフォントとして採用されているということ、それがきれいなフォントであることはすでに知っていたのですが、実際に使用してみてその可読性の良さに驚きました(Microsoft のサイトに「メイリオのスナップショット」として画像が掲載されています)。
以下の画像は、各フォントが私のノートパソコンでどのように表示されるか、実際にやってみてそれを PrtSc でクリップしたものです。
「MeiryoKe_Gothic」(メイリオ 1.00)については『濫觴(らんしょう)』をご覧ください。
「TB」はタイプバンクのフォントです。上述のように VAIO には標準で入っています。暗色の背景のときに明色で表示するとかなり可読性がいいと思います。サイズが一回り小さくてこじんまりしているのが特徴です。私は普段は 13pt で使用しています。
エプソンの公式サイトで配布しています。本来はプリンタ用のものですが、ご覧のように画面表示用としてもそれなりに使えます。
モトヤが無料配布しているものです。OpenType なのでマックでもそのまま使えます。
「FONTS」フォルダに入っていたもの。最初から標準で入っていたのかどうかは不明。
このブログのスクリーン・ショットもついでに載せておきます。メイン部のフォントは「MeiryoKe_Gothic」で左側のメニュー部分は「MeiryoKe_PGothic」です。メイン部は「letter-spacing: 0.4px」で文字間を少し空けて表示しています。〔2006.11.20・追記:右側は meiryoKeGothic 5.00+rev1 に変えた後のスクリーン・ショット。私には違いが分かりません。なお、メイリオ 1.00 から メイリオ 5.00 に入れ換えた件について『濫觴(らんしょう)』に簡単な記事を書きました〕
〔2006.11.12追加〕
暗色背景での各フォントの見え方。
〔2006.11.21画像追加〕
MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic の表示比較。MeiryoKe_PGothic と MeiryoKe_UIothic の英字はメイリオのものと同じです。
メイリオ, MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic 各フォントのイタリック表示。メイリオの英数字は専用のイタリック体を持っていますが、漢字と仮名はイタリック表示ができない仕様になっているようです。
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