WindowsXP のシステム・フォントを変更する

〔2006.11.15記・11.17追記〕〔12.27一部訂正←重要

前々稿「WindowsXPメイリオ・フォント――補足」(2006.11.13) のように「デザインの詳細」で画面表示用のフォントを変更しても MS のアプリやシステム・プログラム等では小さな文字が細めの不格好なフォントで表示されています。他社のアプリでも同様です。これはそれらの表示に Windows のシステムフォント(MS ゴシックや MS UI Gothic)が使われており、「デザインの詳細」ではこのシステム・フォントの変更ができないためです。

下は MS UI Gothic と MeiryoKe_UIGothic とを比較したものです。

MeiryoKe_UIGothic MS UI Gothic

MS ゴシックや MS UI Gothic で表示される部分を MeiryoKe_Gothic および MeiryoKe_UIGothic にそれぞれ変えることができれば、くっきりした文字で今よりももっと快適な環境になるので、私自身もそうしたいと思っていました。しかし、そのためにはレジストリを書き換えるという荒技が必要です。レジストリは自分でも変更したり一部削除したりしたことは何度かあるのですが、システム・フォントを変えるために、どこをどういじればいいのかが分かりませんでした(下手にいじると大変なことになりますし)。

で、"MeiryoKe_UIGothic" で検索して見つけたのが『まいう〜の鮹語録』というブログの「Windows Font Final」(2006年11月04日) というエントリーでした。ここにはレジストリを書き換えてシステム・フォントを MS ゴシック(MS UI Gothic)から メイリオ(MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_UIGothic)に変更する方法が詳しく書いてありました。それを見ながら慎重にレジストリ情報の書き換え・追加をして、恐る恐る再起動したところ、ちゃんと変更できていました。これでやっとあの貧相な MS UI Gothic とおさらばできました(ビットマップ部分を除去すれば、実際はそれなりに読めるフォントのようですが…)。

上記記事にも注意書きがありますが、レジストリの書き換えをする前に、万が一に備えてレジストリのエクスポートとシステムの復元ポイントの設定はしておきました。WindowsXP はかなりこまめに自動的に復元ポイントを作成してくれています。それでも、何か新しいものをインストールしたりする前には私は必ず復元ポイントを作成しておくことを心がけています(復元ポイントについては「Microsoft Windows XP システム復元機能」に詳細が載っています)。

ところで、上記「Windows Font Final」の記事について。変更前のデータと追加部分のことを自分の覚えのために補足しておきます。「レジストリを変更」のところです。


(メモ) 

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink]

"Tahoma"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" ←"MSGOTHIC.TTC,MS UI Gothic" から "meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" に変更。

"Microsoft Sans Serif"、"Lucida Sans Unicode" も同様に変更する。


(メモ)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]

"MS Shell Dlg"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←"MS UI Gothic" から "MeiryoKe_UIGothic,128" に変更。

"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←この項を追加

"MS ゴシック,128"="MeiryoKe_Gothic,128" ←追加

"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128" ←追加

"MS Gothic,128"="MeiryoKe_Gothic,128" ←追加

"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128" ←追加

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize]

"GUIFont.Facename"="Tahoma" ←"MS UI Gothic" から "Tahoma" に変更。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryo.ttc" ←"MSGOTHIC.TTC" から "meiryo.ttc" に変更。

"FontPackage"="メイリオ" ←"MS Gothic" から "メイリオ" に変更。

末尾になりましたが、まいう〜 [mai-u]さん、ありがとうございました。

なお、MeiryoKe_Gothic については『濫觴』の「No.111 からのスレッド」をご覧ください。

〔2006.11.17追記〕

MS ゴシック, MS UI Gothic を MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_UIGothic に変える」という方針を貫徹するために最後の部分もメイリオではなく、MeiryoKe_Gothic を指定することにしました。


[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryoKeGothic.ttc" ←"MSGOTHIC.TTC" から "meiryoKeGothic.ttc" に変更。

"FontPackage"="MeiryoKe_Gothic" ←"MS Gothic" から "MeiryoKe_Gothic" に変更。

手軽に便利にレジストリを覗けるソフトを見つけました。編集機能などはシェア・ウェアとなっていますが、ちょっと確認する程度ならレジストリ・エディタよりもずっと使いやすく便利です。『杉山利幸のあとりえ』にある「a! Reg Analyzer Ver.2.45」というソフトです。

〔2006.11.21追記〕

フリーのレジストリ・エディタ「俺RegEdit改」というのを見つけました。「Textex.page」(textexさん)にあります。ただし、WindowsNT系(XP,2000)専用です。

〔2006.12.27一部訂正

レジストリのキー・データのうち、フォント名が間違っていたのを訂正しました。上記の赤字で示した部分3箇所です。ある方のご指摘があるまで気がつきませんでした。ご指摘ありがとうございました。

〔2007.01.14追記〕

WindowsXP のシステム・フォントを変更する――補足(2007/01/14) を書きました。

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