北朝鮮・ミサイル試射実験


〔2006.07.09記〕

北朝鮮が行なったミサイル試射実験についてマスコミの論調や政府関係者の言動に違和感を感じている。それほど大騒ぎするほどのことなのか。むしろ米国産牛肉の輸入再開の危険性や次期首相候補 No.1 の安倍晋三氏が統一教会ダミー団体である「天宙平和連合」の集会に祝電を送った件などの方が日本の国民にとってよほど重要な問題であるはずなのに、これらについてはマスコミはお座なりの記事を発信しただけでいまや全く触れようとしない。

今では死に体をさらしている小泉現首相が華々しく登場したあたりから始まった、マスコミや多くの国民が上から与えられた一つの価値観や一つの見かたに凝り固まってレミングのように悲惨な状態へとまっしぐらに進んでいるかに見える尋常でない近年の状況、みんなが右へならえをしているようなそんな状況の中にあってもネットの世界ではマスコミが封印してしまって語らないさまざまなことがらについて多くの人たちが声を上げている。とくに少なからぬ普通の市民が自らのブログから自分の生の声を発しているのを見るとほっとした思いがする。

今日はそのようなブログのうちの一つ『薫のハムニダ日記』に載っていた韓国のハンギョレ新聞の記事「北朝鮮のミサイル誤判と現実的対応」を読んでその冷静な論調に意を強くした。記事はハムニダ薫さんが日本語訳したもの(「ハンギョレ新聞を読んでみよう(1)」である)。